五月人形って何のためにあるんですか?

A 五月人形は「男の子が健やかに成長するように」と願いをこめて飾るものです。

端午の節句(5月5日)といえば五月人形と鯉のぼりですよね。
飾る意味を知らないまま毎年なんとなく飾っている、という方もいらっしゃるかもしれませんが、五月人形は内飾り、鯉のぼりは外飾りというふうに、実はこの2つは対になっています。

立身出世を願う鯉のぼりと、健康を祈る五月人形。
この両方を飾れるのが理想なのですが、スペースの兼ね合いもあり両方をやっているご家庭の方が少ないのが実際のところです。
すべてを完璧に飾ろうとするときりがなくなってしまいます。
まずはご家庭に合った楽しみ方で取り組まれるのが一番ではないでしょうか。

人形はお子様一人に一体が基本

兄弟が多いとご予算のことでも保管スペースのことでも悩みが出てきがちです。
しかし兄弟全員に立派な五月人形を必ず買い与えないといけない、ということではございません。

たとえば3人兄弟の場合、長男には五月人形、次男には鯉のぼり、三男には小さめの武者人形や金太郎人形、あるいは童人形という風にアイテムを分けてしまっているご家庭もあります。

また、地域により鯉のぼりをメインにするエリアもあれば五月人形に重きを置くエリアもあるため、地域性により選ぶべきものが変わってくることもあります。
山梨なら武田信玄、宮城だと伊達政宗という風に、地域ごとの「推し武将」の傾向に悩まされてしまう方も多いようですが、選び方に困ってしまったときはぜひとも節句アドバイザーを頼ってくださいね。

ただ一つ、大切なのは「人形は一人に一体が基本」ということ。
そのお子様のためだけに買った人形は、そのお子様のためだけのたった一つの人形になります。

五月人形は雛人形と同じく身代わりとして飾られるものでもありますが、「力強く逞しく育ってくれるように」という祈りも込められています。
端午の節句には心づくしの料理を家族で楽しみ、家族で元気にお祝いしましょう。

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